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箱根も席巻! なぜ「ピンク厚底シューズ」は好記録を連発するのか? 走りの専門家が解説するメカニズム<RS of the Year 2020>(REAL SPORTS)

2020年の箱根駅伝は、10区間中7区間で新記録が生まれ、“史上最速”といわれた大会でした。この要因の一つに、2017年にナイキが発表した「厚底シューズ」の存在がありました。世界の陸上長距離界はこのシューズなくして語れないほどに席巻しています。いったい厚底シューズは何がスゴいのか? ランニングコーチの細野史晃氏に走りのメカニズムという観点から解説してもらいました。

記事初掲載:2020年1月2日

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次々と記録を塗り替える革新的なシューズ

「ヴェイパーフライは、物理と解剖の観点からランニングフォームを分析して作られたシューズだということが画期的でした。単なるランニングシューズではなく、夢の2時間切りを目指すキーファクター、それに必要なテクノロジーを詰め込んだシューズなのです」

ヴェイパーフライ・エリートの登場と時を同じくしてナイキ社はフルマラソン2時間切りを目指す「BREAKING2」プロジェクトのスタートを発表。2017年5月6日には、現世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ(ケニア)がイタリアのモンツァで非公式ながら2時間00分25秒という驚きの記録をたたき出した。

「BREAKING2」にチャレンジしたキプチョゲは、2018年のベルリン・マラソンで2時間1分39秒の驚異的な記録で優勝。2019年には記録達成に特化した非公式コースで人類初の2時間切りとなる、1時間59分40秒2を記録した。ここまでならキプチョゲの“怪物性”で説明が済んでしまうのだが、2019年のベルリン・マラソンではケネニサ・ベケレ(エチオピア)が歴代2位となる2時間1分41秒を記録。その後も両足にヴェイパーフライという翼を得たランナーたちが続々と自己記録を更新し続けたことから、「厚底シューズ」に大きな注目が集まった。

日本人選手でも世界のトップ選手に倣い厚底シューズを履いた設楽悠太(ホンダ)が2018年の東京マラソンで従来の日本記録を5秒更新する2時間6分11秒を記録。この8カ月後には大迫傑(ナイキ)がシカゴ・マラソンで2時間5分50秒とさらに日本記録を更新するなど、「厚底効果」が目に見えて表れた。

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