ライフスタイル

サンプリングの鬼才が放つ、 宇宙の深淵を感じさせる話題作。【『ウィ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー』Penが選んだ、今月の音楽】 | News | Pen Online

100年先を見据え「豊かな森林を後世に引き継いでいきたい」という共通の思いを抱える長野、岩岡、青木の3名。しかし林業の分野は慢性的に人手不足。消費する人々も森林を身近に感じ、国産材を好んで使っているとは言えない状況だ。そこで林野庁の長野が注目するのは、林業のサプライチェーンだった。

「伐採し製材された国産材が私たちの元へ届くまで、多くの工程を要します。一方で農業分野は近年、生産現場と消費者の間が縮まってきています。林業もダイレクトに生活者にアプローチできるサプライチェーンにできたら、新しい展開が見えてくるのではないでしょうか」と語る。消費者と林業の生産現場がつながる取り組みは、既に岩岡と青木も始めているそうだ。

「飛騨は天然の広葉樹が多い地域です。広葉樹は硬く、家具に向いている木材ですが、国産の広葉樹は生産や流通の課題が多く(使う人が少ないため)市場が十分に発達していないと思います。まずは地域内にいる林業木材業の事業者と連携し、地域内で使えるようにしていく。そこから外部に市場をつくることを目指しています」と岩岡。一方で檜原村で働く青木は、「ドイツのザイフェンという村をモデルに、日本でいちばん木のおもちゃをつくる村を目指して工房を建てました。そこでは大工さんも関わっていて、地域に少しずつ仕事が生まれ、消費者や作家さんも集まる村になっていく。そんな20〜30年後をイメージしています」と語る。個人の暮らしや社会と林業を結びつけ、長期的なスパンで少しずつ文化を変えていくことが、これからの課題なのだ。

第2部は建築をはじめさまざまなデザインの領域で活躍している若杉浩一、永山祐子、元木大輔が登壇。「材料としての国産材が開く『プロダクト』の可能性」をテーマに、国産材の付加価値を生み出す上で必要な視点や、今後の可能性についてディスカッションした。

最初に話題に挙がったのは、クリエイターの視点から見た木の魅力について。永山は人間と親和性が高い「ぬくもりのある素材」として木の魅力を語り、元木はドイツ・ベルリンにあるプリンセス・ガーデンを例に、「木を植えたことで生み出された新しい体験」を紹介。若杉は「日本の林業が抱える課題そのもの」への貢献に興味を示し、三者三様の着眼点で語った。

さらにこれまで三人が木を扱ってきて感じた課題や、解決の可能性について話は広がる。今回の展示空間をデザインするため飛騨へ行った元木は、「木を流通させるためのインフラ整備がどれだけ大変かがわかりました。都心は緑が少ないですが、木を増やして愛着をもてる環境にしていけば、もっと小さな規模で国産材が循環する社会になっていくのではないでしょうか」と言う。

建築家の永山は自身の仕事の経験から、「決定権のあるクライアントが国産材を使うことをどう受け取るかが大きな課題。だからこそ新しい仕組みとともに、価値観をつくることが大事だと思います。木を使うことの幸せを一般化し、私たちの意識を変えていく必要がありますね」と語る。

固定観念を壊して、まだ気づかれていない国産材の価値を見つけ提案する。その姿勢こそが大切であり、現在募集中の「WOOD CHANGE AWARD」への期待も高まる。若杉は、「木の可能性を広げていくというこのアワードでは、ものに限らず社会構造のデザインも期待したいですね」と言う。そして最後に審査員長の永山は「創造性と同時に、いわゆるクリエイターでない一般の人にどう受け止められるかも大切です。私自身、普通の人の視点から驚いたり、いいなと感じられるような、広く世の中に発信できる作品を見つけられたらと期待しています」と語った。


クレジットソースリンク

もっと見せて!

Related Articles

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back to top button