
胸高鳴るコーヒーの香り 2年前の1杯に衝撃、脱サラして開店「やりたいことがいっぱい」 丹波 | おでかけトピック | 兵庫おでかけプラス
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胸高鳴るコーヒーの香り 2年前の1杯に衝撃、脱サラして開店「やりたいことがいっぱい」 丹波 |
更新日:2022年10月02日
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浅いりのコーヒー豆を使ったこだわりのカフェラテ=丹波市柏原町柏原
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ハートビーツコーヒーの店内。右奥の引き戸が併設のコインランドリーにつながっている=丹波市柏原町柏原
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コインランドリーと同じ建物内にあるハートビーツコーヒー=丹波市柏原町柏原
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神戸新聞NEXT
兵庫県丹波市柏原町柏原の国道176号沿いにあるコインランドリー。洗濯物を抱えて飛び込んだ自動ドア横の引き戸から、軽快なBGMが聞こえてきた。店内からコーヒーのかぐわしい香り。隠れた名店を見つけたようで、店名の「Heart Beats COFFEE(ハートビーツコーヒー)」のごとく、胸が高鳴った。(真鍋 愛)
コンクリートの壁に、店名ロゴのネオンが光る。古民家を活用したカフェが多い丹波地域では珍しく、都会的な雰囲気の内装だ。
元会社員の岸上将博さん(39)=同市氷上町=が5月に始めた。脱サラして開店するとは、よほどのコーヒー好きなのだろう…と思いきや、「昔は缶やインスタントコーヒーばかりで。全く興味がなかったです」と苦笑い。
コーヒーに目覚めたのは約2年前。奥さんと訪れた同市青垣町小倉の人気店「3Roastery(スリーロースタリー)」で豆からひいた1杯に、衝撃を受けたという。「こんなコーヒーを毎日飲みたい」と、豆や器具をそろえ、ネットやユーチューブで入れ方を研究。休日はコーヒーショップで働き、家族の後押しもあって開業した。
ハンドドリップコーヒー(ホット450円、アイス500円)で扱う豆は、3種類。エチオピア産の「フローラル」とブラジル産の「トイ」は産地の味が出やすい浅いり。オリジナルの「ビーツブレンド」は、日本人になじみやすい味とされる中深いりで焙煎(ばいせん)する。
人気のカフェラテ(ホット500円、アイス550円)は、香り高いフローラルで入れる。浅いり豆は色が薄く、ラテアートの難易度が増す。だが、「ラテで1番おいしい」(岸上さん)と、あえてチョイスした。優しい苦みとわずかな酸味が、泡状のミルクと共に口に広がる。
マンゴーなど、その時々で素材が変わる甘いドリンク「シェイクしたやつ」(700円)や、「俺のブラウニー!!」(300円)などの焼き菓子も。「フードメニューの充実や夜営業など、やりたいことがいっぱいある」と岸上さん。その言葉に、また胸がドキドキ、ワクワクしてきた。
午前10時~午後5時、火曜定休、その他不定休あり。問い合わせはインスタグラムのDMで。
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