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ミシュラン1つ星フレンチが「おでん」 東京・日本橋|NIKKEI STYLE

「平ちゃん」で人気のおでん「いかの詰め物」

「ミシュランガイド東京」で1つ星を獲得しているフレンチレストラン「La Paix(ラペ)」。その新業態として、2021年6月、季節のおでん屋「平ちゃん」がオープンした。

「ラペ」のシェフ松本一平さんの実家がおでん屋であり、「原点である母の味を『おでん』で表現したい」という思いから、「ラぺ」の限定イベントとしておでんを提供していたが、予約困難なほど大評判となり「平ちゃん」のオープンに至った。

店は「ラペ」からほど近い場所、東京メトロ半蔵門線・三越前駅から徒歩3分のビルの地下1階にある。外観はシンプル。通り過ぎてしまうほどにさりげなく、つつましい小さな看板が目印だ。

重厚な黒い扉をあけると、地下に続く階段が。秘密の隠れ家に向かうかのような演出に期待も高まる。

まず目に飛び込んで来るのはきらびやかなオープンキッチン。「いらっしゃいませ」とさわやかな声で迎えつつも、皆とてもキビキビとした動きで凛(りん)とした空気が流れている。

オープンキッチンを囲むようにしてカウンター席が配置されており、さながらバーのようなモダンな雰囲気。壁には現代アートがかかっているかと思いきや、実は生産者さんや関係者など、「平ちゃん」にゆかりのある人たちが書いた「平」の字の寄せ書き。

このことからも、実に多くの人に支えられている店だということがわかる。また「ラペ」は、フランス語で平和という意味もあり、人とのつながりや調和を大事にしているという気持ちも込められている。

シェフの根内大和さん。「ラペ」時代からの腕を買われて、「平ちゃん」の調理を任された。

「子供の頃から料理をするのが好きだったんです。家族からおいしいって言われると本当にうれしくて、将来は絶対料理人になると決めてたんです」と根内さん。

高校の調理科を出た後は、ホテルで日本料理とフランス料理を修業し、その後、都内のレストランで腕を磨いていたところ、松本さんと出会い、今に至っている。

メニューは昼も夜もコース1本のみ。ランチは4950円、ディナーは9900円。その中から今回はディナーコースから4品を紹介しよう。

たっぷりの野菜にからすみとパルメザンチーズをかけた「おでんサラダ」

まずは「おでんサラダ」。

ベビーリーフやカラシ菜、渦巻きビーツ、トマト、シシトウ素揚げ、ミョウガ甘酢漬けなど色鮮やかに盛り付けて、そこに、からすみとパルメザンチーズをかけてうま味をプラス。「おでんサラダ」というだけに、卵とジャガイモがトッピングされているのが特徴だ。

野菜はさいたま市の榎本農園から直接仕入れている。味の濃い、高糖度トマトを作っている農家だが、他にもさまざまな野菜を作っており、その質の高さにほれ込んで使っているとか。

卵は甘みが強く、味が濃い那須御養卵を使用。黄身の色も鮮やかでとてもキレイ。とろりととける半熟の黄身は臭みがなく、本当に濃厚だ。

ジャガイモは一度味をしみ込ませたものをフリットしているので外は香ばしく、中はホクホクとした食感。

ワインの酸味を感じるドレッシングなど、どこかフレンチのエッセンスがただようのが小気味いい。


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