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箱根の魅力伝えたい 町観光協のガイド育成講習人気:東京新聞 TOKYO Web

想定火口域の大涌谷で火山防災を学ぶ受講者=箱根町で(昨年11月、箱根町観光協会提供)

想定火口域の大涌谷で火山防災を学ぶ受講者=箱根町で(昨年11月、箱根町観光協会提供)

 神奈川県の箱根町観光協会(箱根DMO)は十二日、コロナ禍の収束後を見据えた本年度のガイド育成講習を始めた。世界水準のプロガイドを目指す最上級コースを含む三部構成で、箱根観光がどん底だった昨年から開講。二年目の今回は六月末まで募集する予定だったが、最上級以外の二コースは早々に定員に達した。キャンセル待ちや来年度の公募開始時期の問い合わせも相次いでいる。

 三コースは、誰でも参加できる「魅力再発見」(定員百人、参加費無料)、現役ガイドらが対象の「観光プロガイド」(十五人、三万円)、最上級の「英語ATガイド」(十人、七万円)。五月十三日から募集し、魅力再発見の希望者は昨年から倍増し、観光プロとともに同月中に満員となった。参加資格が厳しい英語ATも欠員はいない。

 講習はステップアップ方式。魅力再発見は七月に四回、オンラインで箱根の自然や歴史、火山との共生を学ぶ。観光プロは加えて八、九月に六回、火山防災や救命を学習。修了するとDMO公認のガイド資格を得られる。

 英語ATは両コースの受講後、十月〜来年一月に十回、英語でのガイドや野外災害救急法を習得し、認定試験を受ける。昨年度は観光プロ十四人、英語AT八人のガイドが認定された。英語ATの合格率は80%だった。

 DMOによると、参加希望は県内と関東近県が大半だが、九州など遠隔地からも来る。観光プロは既に観光案内に従事。英語ATは外国人客の復活に備え、グループで自主練習に取り組む。海外富裕層からのオーダーメードの観光案内も可能という。佐藤守専務理事は「高い専門性を持つガイドが増えることで、持続可能な観光地、箱根のブランド力を高めたい」と話す。

 箱根町の動きも活発だ。今春以降、東京都の三社と相次いで協定を結び、新たな観光戦略を練る。リクルートとは宿泊サイトや電子決済サービスのデータから旅行者の性別や年代、旅行形態を分析。DMOと連携し、消費の選択肢や消費額の多い観光地を目指す。

 スポーツ・アウトドア用品大手のゴールドウインとはキャンプなど自然保全・体験型の観光振興を図る。第一弾の小学生のキャンプは二十五日から始まる。

 日立システムズとは人工知能(AI)を活用したカメラで、車両ナンバー別に観光パターンなどのデータを集め、混雑回避と周遊促進策に役立てる。(西岡聖雄)



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