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MBCニュース | 子宮頸がんワクチン”積極的呼びかけ”再開へ 鹿児島での受け止めは

子宮頸がんワクチン”積極的呼びかけ”再開へ 鹿児島での受け止めは[11/30 19:40]

若い女性に増えている子宮頸がん。その原因となるウイルスの感染を防ぐワクチンについて積極的な接種の呼びかけを国は2013年から中止していましたが、来年4月から8年ぶりに再開することを決めました。産婦人科医の受け止めやワクチンを打った当事者、患者の思いを取材しました。

鹿児島市の病院で、高校1年生が子宮頸がんワクチンの接種を受けました。
(高校1年生)「ちょっと痛いくらいで大丈夫。予防できる注射なら受けた方がいいと思って」

子宮頸がんは、女性の子宮の入り口部分に発症するがんで、HPVというウイルスに長期間感染することが主な原因です。国内では、年間におよそ1万1000人が発症しおよそ3000人が死亡。県内でも去年、43人が死亡しました。

医師は、最近は20代から30代の若い患者も増えているとして、対策の必要性を訴えます。
(相良病院 城田京子医師)「妊娠する前に子宮をとる、妊娠して赤ちゃんが子宮にいる状態でがんが分かって赤ちゃんと一緒に子宮を摘出という場合もあるので、そういう人たちをワクチンでなくしていけるといいなと」

厚労省は、ウイルスへの感染を防ぐ「HPVワクチン」の3回の接種で、発症を50〜70%抑えられるとしていて、2013年に小学6年生から高校1年生までが無料で受けられる定期接種の対象になりました。ただ、接種後に全身の痛みなどの症状を訴えるケースが相次いだことから、積極的な接種の呼びかけはわずか2か月後に中止されました。
その結果、接種率は、1995年から99年までに生まれた女性は7割程度なのに対し、呼びかけ中止後の世代は低下し、1%未満まで落ち込んでいます。

しかし、11月26日。
(後藤茂之厚労相)「安全性・有効性のエビデンスを改めて整理しなおし、積極的勧奨をもう一度再開をしていくことを決定した」

厚生労働省の専門部会は「海外などの事例から接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められた」として、8年ぶりに積極的な接種の呼びかけを再開することを決めました。

積極的な呼びかけ中止のきっかけとなった副反応については、厚労省のまとめでは販売開始から今年3月までの延べ929万回あまりの接種で、副反応疑いの報告があったのは3304件で0.036%、うち重篤なケースは759件で0.008%となっています。

一方、国内のおよそ3万人が回答した調査では、副反応として報告された体の痛みなど24の症状について調べました。その結果、ワクチンを接種した人と、接種してない人の間で症状の出方に有意な差はなく、「ワクチンとの因果関係は認められない」としています。

接種はWHOが推奨していて、接種率はイギリスなどで80%以上なのに対し、日本では1%に留まっています。
接種推進を望む医師は、呼びかけ再開の決定を歓迎しています。

一方、9年前に子宮頸がんを発症し、今も後遺症と闘う鹿児島市の高橋真由美さんは、納得して接種するための国の情報発信が不足していると話します。
(高橋さん)「選択肢が増えるのはいいことだと思うが、副作用のこともすごく心配してるので、安全性をしっかり検証してうまく伝えてもらえれば納得して受けられるようになる」

年に1度の検診でがんが分かった高橋さん。ワクチン接種の有無にかかわらず、定期的に検診を受け、婦人科のかかりつけ医を持ってほしいと話します。

来年4月から再開されるワクチン接種の積極的な呼びかけ。その効果とリスクに関する情報を詳しく提供するのに加え、副反応が出た場合の相談先や救済措置を充実させることも求められます。


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