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Microsoftのクラウドゲームサービス「Project xCloud」を試してみた。環境が整えば,いつでもどこでもコンシューマゲームが違和感なく遊べる


 Microsoftは2020年11月18日より,クラウドゲームサービス「Project xCloud」のプレビュープログラムを国内向けに提供している。クラウドゲームサービスといえば,GeForce NOWやPlayStation Nowが国内では広く展開されているが,海外ではGoogleやAmazon,Facebookもそれぞれにサービスの準備を着々を進めている状況だ。

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クラウドゲームサービス「Project xCloud」,プレビュープログラムを国内で11月18日より提供


 Microsoftのクラウドゲームサービス「Project xCloud」のプレビュープログラムの提供が,2020年11月18日に日本で開始することが発表された。公式サイトでは登録受付を始まっている。150以上のタイトルがAndroid搭載のスマートフォンやタブレットでもプレイできるという。


[2020/11/12 12:05]

  • キーワード:
  • Xbox One/OTHERS:xCloud
  • OTHERS
  • Xbox One
  • Microsoft
  • ニュース
  • ライター:奥谷海人

 MicrosoftのProject xCloudは,すでに欧米を中心とする22か国にて,Xbox Game Pass Ultimate会員向けのサービスとして提供が始まっており,現時点で100以上のタイトルをAndroid搭載のスマートフォンやタブレット端末にストリーミングしてプレイできる。
 それがこのたび,海外にやや遅れる形で日本でもテストが始まったというわけだ。今回,Project xCloudのプレビュープログラムに参加して,実際にクラウドゲームサービスを体験してみたのでレポートをお届けしたい。

Project xCloudのサービスは,基本的にAndroid端末(写真は「Galaxy Note20 Ultra 5G」)とBluetooth対応ゲームパッドのセットで楽しむ
画像集#001のサムネイル/Microsoftのクラウドゲームサービス「Project xCloud」を試してみた。環境が整えば,いつでもどこでもコンシューマゲームが違和感なく遊べる

 今回のプレイ環境から触れていこう。Project xCloudでは手元にゲームのグラフィックス描写を処理するハードウェアは必要なく,ほぼリアルタイムに操作できるストリーミング動画を見るといったイメージに近い。したがって,Android端末に求められる性能はそれほど高くない。

 ネットワーク環境が最も重要なスペックであり,Wi-Fiであれば5GHz帯,モバイルデータ通信の場合は10Mbps以上が推奨となっている。前者はWi-Fi 5以上が望ましく,後者では5G接続を想定しているという認識でいい。
 解像度やフレームレートは通信環境に依存し,最大1080p/60fpsとされているが,現時点では720p/30〜60fpsとなる環境が多いだろう。また,Wi-Fi接続時の推奨速度は公開されていないようだが,モバイルデータ通信と同様に10Mbps以上で,通信速度によって映像のクオリティが自動的に変動するようだ。本稿執筆時,Project xCloudに接続するためのアプリ「Xbox Game Streaming (Preview)」(Google Play ストア)には通信速度やクオリティに関する設定項目はなく,モバイルデータ通信の可否のみ選択できる。

Google Speedtestの結果
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 上記のスクリーンショットは,今回のテストにおける通信環境だ。ルーターはWi-Fi 5に対応するものを使用し,11acで接続している。たとえば「デビル メイ クライ 5」を起動したところ,タイトル画面や設定画面などで7Mbps前後に,動きの多いシーンでは12〜15Mbpsになることが多かった。また,「鉄拳7」や「Forza Horizon 4」でも似た傾向が見られたので,プレビュープログラムではある程度の制限を設けているかもしれない。

左上に表示されているのが通信速度(使用アプリは「通信速度モニター」)。7Mbps前後が多く見られた
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ビットレートはあまり高くないため,よく見るとモアレを確認できるが,遊んでいるときには画面が小さいこともあって気にならなかった。「文字の読みにくい」という状況にも遭遇していない
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 前述のような通信環境が揃っているのであれば,Project xCloudの利用において困ることはなさそうだ。当面は気軽に遊べることを重視するだろうから,すぐにWi-Fi 6環境が必要になるということもないだろう。

 今回,筆者はSamsungの5G対応スマートフォン「Galaxy Note20 Ultra 5G」を使用した。Project xCloudのサービスを導入する手順としては,Google Play ストアからXbox Game Streamingをインストール後,ログインするだけ。上記のとおり,ネットワーク性能が最も重要であり,端末への負荷は低めだ。どちらかといえば,ディスプレイの発色性能やサウンドといった部分が重要になる。

Galaxy Note20 Ultra 5G
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導入するにはストアからアプリをインストール。ログイン時に設定することはほぼない
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 プレビュープログラムでは前述の「デビル メイ クライ 5」や「鉄拳7」「Forza Horizon 4」のほか,「Halo: The Master Chief Collection」「黒い砂漠」などがプレイできた。基本的にはゲームパッドで遊ぶことになるが,「Killer Instinct」と「Minecraft Dungeons」はタッチ操作でもプレイ可能だった。

スタート画面にプレイ可能なタイトルが表示される
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タッチ操作ではソフトウェアコントローラ(左側に十字キー,右側に6ボタン)が表示される。タイトルに応じて,同時押し用ボタンが用意されるようだ
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 さまざまなゲームを遊んでみた感想としては,とくに違和感がない。あまりに普通に遊べてしまったので,書くことがなくて困るくらいだ。確かに入力の遅延はあるものの,筆者のように気にならない人が圧倒的に多いと思う。
 試しにProject xCloudのスタート画面と「鉄拳7」を操作しているところを録画してみた。よほどディープにFPSをやりこみ,かつ環境も揃えているようなゲーマーでなければ,入力から反映までが露骨に遅いと感じることはないはずだ。





 PC向けストリーミングツールである「Parsec」を利用してリモートプレイをしたことがあれば,Project xCloudのプレイフィールはそれに近いと言っていい。GeForce NOWやPlayStation Nowとも似た遅延なので,こうしたサービスを体験している人であれば,Project xCloudを違和感なく楽しめるだろう。現時点ではゲームを選んでから,タイトル画面に到達するまでが長いため,それが気になるかもしれない(いずれ改善されると思うが)。

遊びたいゲームのタイトル画面が現れるまでの時間が長い
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PiP(ピクチャーインピクチャー)機能もあるが,この状態でのプレイは無理だった。Android OS操作への入力が優先されてしまうからだ
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 GeForce NOWやPlayStation Nowを体験したうえで,後発となるProject xCloudにも触れると,将来的にはクラウドでプレイするゲームが増えていくと思い至る読者もいるだろう。現在はサーバー性能や通信環境がボトルネックになっているだけであり,いずれはその流れに入っていく。
 筆者の見解だが,5年以内にはサーバー側の処理が軽いゲームはクラウドで遊ぶものになると思う。ただ,それよりもかなり早く,Xboxタイトルを気軽に(ゲーム機もゲームソフトも必要とせず)遊べるというのが,Project xCloudのメリットだ。

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