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「Xbox Elite ワイヤレスコントローラーシリーズ2 Core」レビュー(Impress Watch)

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 Xboxシリーズのみならず、PC、そしてスマートデバイスと、その汎用性の高さ、そして他の追随を許さないカスタマイズ性能から、世界中のゲーマーから圧倒的な支持を得ているエリコンシリーズ。

 今回も発表後、即瞬殺、完売状態が続いている。ゆえに、取り上げるのを若干躊躇ったのだが、今回のエリコンがおもしろいのは、Coreとコンポーネントパックの2つに分離して販売されるところだ。これはどういうことなのか、誰向けのプロダクトなのか。ハードについてはすでにレビューしているので、今回は写真による紹介を中心にそのあたりの事情をご紹介したい。

 Xbox Elite ワイヤレスコントローラーは、Xboxシリーズの標準ゲームコントローラーであるXboxワイヤレスコントローラーの完全上位に相当するゲームコントローラーだ。Xbox Oneの上位モデルXbox One Eliteのコントローラーとして登場したエリコンだが、その評価の高さから単体発売化。2019年には新型となるシリーズ2が登場し、現在に到る。

 基本的なデザインは、Xbox 360で確立したスタイルを踏襲しつつ、Dパッドやサムスティックがすべて着脱可能となり、複数の選択肢からお好みのパーツを選べるだけでなく、背面には4つのパドルを新設。現行のシリーズ2からは、サムスティックのテンションの調節が可能となり、トリガーの深さが2段階から3段階に、USB端子もMicro USB Type-BからType-Cに進化するなど、さらに使い勝手が増している。Xbox Series X|S世代で、標準コントローラーもシェアボタンが追加されたり、ホールド感が向上したりなど微強化されたが、それを差し引いてもまだまだバリバリ現役で利用可能なコントローラーだ。

 今回発売された「Xbox Elite ワイヤレスコントローラーシリーズ2 Core(ホワイト)」は、基本的にはその製品名通り、現行のシリーズ2をベースにしたカラーバリエーションモデルだ。エリコンシリーズは、Xboxハードの標準カラーであるブラックを採用してきたが、待望のホワイト復活となる。初代エリコンにも“ホワイトスペシャルエディション”というレアモデルが存在していたが、文字通り激レアで筆者も肉眼で見たことがない。米国出張時に一度だけTARGETで見かけたがことがあるがそれっきりで、買わなかったことを後悔している。それはともかく、Xbox Series X|S世代では、生産性の高さから、Xbox Series Sが人気だが、そのホワイトカラーとぴったりマッチする1台だ。

 従来のエリコン2と異なるのは、“Core”とあるように、エリコン2のコア部分だけ、つまりコントローラーだけのプロダクトであることだ。その代わり、価格はグッと抑えて14,278円(参考価格)となっている。現行のエリコン2の19,778円(参考価格)と比較すると、5,000円以上安い。エリコンシリーズは、標準コントローラーの7,678円(参考価格)と比較して約3倍近くと割高感があったが、約2倍となり、一気に手に届きやすくなった。

 さっそくケースを開けて手に持ってみたが、ラバーグリップによるガッチリとしたホールド感、表面のマットな質感によるさらさらとした触り心地、ぐいっとせり出した大型トリガーの扱いやすさなどなど、標準コントローラーを容赦なく突き放す上質感は、間違いなくエリコンのそれだ。とりわけ新品のエリコンの触り心地は、新品のリボルバーを手にした保安官のような気持ちになれる。「これが2倍の価格なら安い!」というゲーマーも少なくないだろう。

 ただ、手に取ってみて改めて気付いたというか、ゲーマーの視点から見てこれは要注意だなと感じたのは、Core単体ではエリコンとしての機能が若干制限されるところだ。

 なんといってもパドルが付属していないため、背面にあるパドル機能が使えない。Dパッドやサムスティックも取り外すことはできるが肝心のオプションパーツがないため、スティックトップのデザインを違うものにしたり、高さを変えたりできない。前述したエリコン本来の上質感はCoreでも堪能できるが、カスタマイズ性能はほぼカットされてしまう。サムスティックのテンション調節のためのツールは付属しているためこの調整は可能だが、逆に言えばそれだけだ。エリコンシリーズ本来のポテンシャルを活かしきれないという点でCore単体での使用は正直オススメできない。

 一方で、エリコンシリーズをタフに使いすぎて壊してしまったという声も耳にする。そういう方には、本体だけ買い換えられるこのCoreは魅力的だろう。

 そしてこのCoreに、エリコン本来のポテンシャルを発揮させるためのプロダクトが、Xbox Elite シリーズ2 コンプリートコンポーネントパック(10月6日発売、参考価格6,578円)だ。このパックには、本来のエリコンに含まれていたアイテムがすべて含まれており、Coreとコンプリートパックがセットになって、初めてエリコンとしての機能をすべて発揮できるようになる。

 このパックが嬉しいのは、エリコンシリーズとの後方互換性を備えているところで、エリコンは持ってるけど、オプションパーツをなくしたり破損したという場合や、ケースが古びてきたといった場合に、無駄なく買い足しできる。なお、注意点としては、初代エリコンとエリコン2は、USB回りの端子が異なり(初代エリコンはMicro USB Type-B、エリコン2はType-C)で、さらにエリコン2はケースに本体を収めた状態で充電できる仕様になっているが、初代エリコンは背面端子がないため充電機能を使えないことだ。

 以上が両プロダクトの簡単な紹介となるが、Xbox Elite ワイヤレスコントローラーシリーズ2 Core(ホワイト)とXbox Elite シリーズ2 コンプリートコンポーネントパックの不満点は、現行のエリコン2から、技術的な進化が見られないところだ。わずかな違いとしては、エリコン2のサムスティックの内部部分の表面が、鏡面仕上げでホコリが目立ちやすかったが、初代エリコンのようにマット仕上げに戻ったこと。同様に中央のメニューボタンが、Xbox Series X|S世代のコントローラーと同じようにマット仕様となったこと。それぐらいだ。

 エリコン2の発売から約3年。この間に登場したXbox Series X|Sという新型機で、標準コントローラーも一世代進化しているのに、エリコンシリーズは据え置きというのはいただけない。筆者も発表時は「ついにシリーズ3出たか!(ガタッ)」と勇躍したが、シリーズ2のままと知ってややガッカリした。個人的には今年こそはと思っていたが、シリーズ3はもうしばらくお預けとなりそうだ。

 ただ、筆者も初代からエリコンを愛用しているが、Xboxでの利用はもちろんのこと、PCやスマートデバイスでも利用できるという汎用性の高さ、とりわけXboxワイヤレスコントローラーは、PC用コントローラーとしてデファクトスタンダードの地位を確立してすでに長いが、その上位モデルであることなど、追加購入するゲームコントローラーとして総合力でこれに勝るアイテムはないと言い切れる。

 エリコンユーザーは、Core部分の買い換え、あるいはコンポーネントパックの買い足しを検討しても良いだろうし、エリコンと縁のなかったゲームファンは、これを機にまるっと導入を検討してみては如何だろうか。なお、ホリデーシーズンには、Xbox Design Labにエリコン2が利用できるようになるという。こちらも要注目だ。

GAME Watch,中村聖司

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