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Oculus Quest 2が日本でも10月13日に発売決定。ゲームユーザーのために作られた“オールインワンVRシステム”の魅力を紐解く(ファミ通.com) – Yahoo!ニュース

文:古屋陽一

あらゆる面で進化した“オールインワンVRシステム”

 2020年9月17日に行われたFacebook Connectにて、Oculus VRの新たなVRデバイスOculus Quest 2が発表された。発売日は2020年10月13日で、価格は64GBモデルが33800円[税抜]で、256GBモデルが44800円[税抜]となる。

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Oculus Quest 2が発表。10月13日発売で価格は299ドル
https://www.famitsu.com/news/202009/17205860.html
Oculus Quest 2の予約受付がAmazon、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどでスタート。10月13日発売で価格は33800円[税抜]から
https://www.famitsu.com/news/202009/17205929.html

 Oculus Quest 2は、2019年にリリースされたOculus Questのバージョンアップ版にあたる。その最大の特徴は、“オールインワンVRシステム”であるということ。従来のデバイスとは異なり、パソコンなどには接続せずに、いわゆるスタンドアローンでVR空間を満喫できる。VRヘッドセットをかぶった瞬間に、自分の頭と手の位置をトラッキングできる“Oculus Insight”という技術を駆使して実現したデバイスだ。

 コードの類がなしに楽しめるというのは、VR空間を楽しむ敷居が相当下がることと思われるが、事実2019年に発売されたOculus Questは、「作った数がすぐに売れてしまい、ずっと売り切れ状態」だったそうだ。そんな状況を見てOculus VRのスタッフたちは、ユーザーのニーズを掴んで「どこでも利用できるヘッドセットがVRの将来ではないか」と考え始めたという。その方針に則って開発されたのが、Oculus Quest 2だ。ちょっと大きなことを言うと、“Oculus VRの将来を担うデバイス”と呼んでもいいのかもしれない。

 ちなみに、Oculus Questは、日本市場ではオンライン販売のみだったが、今回のOculus Quest 2では、ビックカメラやヤマダ電機、ヨドバシカメラ、GEOなどで店頭販売される。いかに、Oculus Quest 2に力を入れているかの一端がうかがえるだろう。

 とにもかくにもゲームファンにとってうれしいのは、Oculus Quest 2が“なによりもゲームユーザーのために注力したデバイス”であるということ。以下、Facebook Reality Labs コンテンツエコシステム ディレクタのクリス・プルエット氏により行われたプレゼンテーションから、Oculus Quest 2のポテンシャルを紐解いていこう。

パワフルなCPU、GPUで高解像度&高フレッシュレートを実現

 まずプルエット氏が言及したのがバージョンアップしたディスプレイで、Oculus Questよりも50%ピクセル数が増加しているという。「ディスプレイを見たときに解像度が低いと、ピクセルが見えてしまうという問題がありましたが、Oculus Quest 2ではそれが解消されています」とプルエット氏。「いろいろなVR端末を使ってきましたが、これがいちばんキレイです」ときっぱり。

 さらに、リフレッシュレートに関しては、Oculus Questが72Hzだったのに対して、Oculus Quest 2では90Hzをサポートしているという。「なぜ、解像度がアップして、90Hzを実現できるかというと、CPUとGPUがパワフルだから」と明快なお答え。CPUに関しては、Oculus Quest 2では、Oculus Questよりも三世代のほど新しい“Qualcomm Snapdragon XR2”を使っているという。RAMも増えており、Oculus Questが4GBなのに対して、Oculus Quest 2は6GBだ。

IPD(瞳孔間距離)の調整は3段階にして簡単に

 続いてプルエット氏は、「VR端末に大事なのはIPD」と説明を続ける。IPDとは瞳孔間距離のことで、VRコンテンツを楽しむ際に、これを調整しないと視界が少しぼやけたり、見えかたが歪む原因になる。人間には顔の幅が広い人もいれば、狭い人もいる。それに合わせないとVRを十分には楽しみ切れないというわけだ。たいがいのVRヘッドセットはこのIPDを調整する仕組みを持っており、Oculus Questはスライダーだったが、Oculus Quest 2では、より簡単なシステムにしようということで、広い(68ミリ)、真ん中(63ミリ)、狭い(58ミリ)の3段階で調整できるようにしたようだ。

 Oculus Questのスライダーに関しては、ユーザーから「うまく調整できない」という意見があり、簡単にしたいとのことで、3段階での調整にしたという。

新しいTouchコントローラーは人間工学にもとづいて、より洗練されたものに

 新しいTouchコントローラーは、Riftコントローラーをもとに、全面的に再設計して人間工学に優れたものに。Oculus Questのコントローラーに比べると、ボタンの配置に余裕ができて、持ちやすくなったという。「たとえば、『Beat Saber』などをプレイするときに、“親指を置くところがないので使いづらい”というご意見がありました。そのためにRiftコントローラーに近い形にして、配置にゆとりをもたせたのです」(プルエット氏)という。

 ちなみに、新型Touchコントローラーの電池はOculus Questのコントローラーよりも、4倍程度長持ちするという。「私はいま毎日Oculus Quest 2を使っていますが、いつ変えたか覚えていないくらい長持ちしています」とのプルエット氏の言葉には、実際に使用しているからこその実感が籠もる。

Oculus LinkでPCにも繋げられる

 Oculus Quest 2は、USBでパソコンに接続して、パソコンのVR端末として利用することも可能になる。このOculus Linkは、Oculus Questでも使えた技術だが、Oculus Quest 2は解像度も上がっているので、「ほぼPC専用ヘッドセットと変わらないくらいクオリティーが高いです」という。ひとつのヘッドセットで、スタンドアローンとPCのどちらにも対応するということで、利便性は相当高いと言えるだろう。

とにかくいろいろな方にVRを楽しんでもらうためにアクセサリーも充実

 「この商品で、VRを楽しむ方を増やしたい」という発想で開発されているOculus Quest 2には、利用するための敷居を下げるべく数々の変更が施されている。ストラップもそのひとつ。Oculus Questでは硬めのストラックが採用されていたが、Oculus Quest 2では柔らかいストラップになっている。「硬めのストラップが好きという方もいますが、硬いと対応できない方もいます。とくに、髪型によってはかぶりにくいという方もいらっしゃいました。とくに女性は硬いストラップは困るという方が多かったです」という意見を配慮してのことだ。

 ただし、ストラップに関してはこだわりのあるユーザーが多いとのことで、意見がわかれるという。そのためOculus Quest 2に関しては、従来型の硬いストラップもアクセサリーとして販売するという。さらに、バッテリー付きのストラップも販売するのだとか。こちらを使うとVRヘッドセットが使える時間が倍くらいになるそうだが、加えて「(VRヘッドセットの)後ろのほうで重さを増やすと端末が軽く感じられるという特徴もあります」という。

 また、Oculus Quest2にはユニバーサルフェイシャルインタフェースが同梱されているが、人間の顔の形は人それぞれ……ということで、ふたつの交換可能なフェイシャルインターフェイスがアクセサリーとして発売される。

 幅広いニーズに対応すべく、かようにOculus Quest 2ではアクセサリーも充実させているようだ。アクセサリーの種類は本記事の最後のほうに記載。

日本市場にも注力

 「いろいろな人に楽しんでほしい」ということで、冒頭でも言及した通り、Oculus Quest 2は量販店などで店頭販売される。これは、Oculus Quest 2を“本格的に日本で展開する”ということにほかならないが、日本市場への注力ぶりは販売チャンネルの増加だけにとどまらない。これまで日本語に翻訳されたソフトが少なかったりと、日本向けのコンテンツが少なかったところから、“日本向けコンテンツの強化”にも力を入れていくという。

コンテンツは豊富。日本人クリエイターによるタイトルも充実

 いくらハードがよくてもソフトがなければ……とは、よく言われること。当然のこと、Oculus Quest 2はそのへんも抜かりはないようで、まずはOculus Quest 2では、現時点でOculus Quest向けに配信されている200タイトルがプレイ可能。当然のことだが、Oculus Questで購入しているゲームがあったら、Oculus Quest 2で買い直す必要はない。Oculus Quest用に作られたゲームは、Oculus Quest 2では自動的に解像度が上がるようだ。Oculus LinkによりPC専用ゲームもプレイできる。

 もちろん、Oculus Quest 2に合わせてのコンテンツも多数準備されており、『スター・ウォーズ』の新作『Star Wars Tale from the Galaxy’s Egde』や『ジュラシック・ワールド』の新作『Jurassic World Aftermath』、さらに『The Walking Dead: Saints & Sinners』もリリースされるようだ。

 何よりも注目したいのが、日本人クリエイターによるコンテンツ。日本人には日本向けのコンテンツを……とのことで、Oculus VRでは、「2年前から日本人開発者と協力して、日本向けのコンテンツを作ってきた」という(当然、ワールドワイドで販売すると思いますが)。ラインアップされたのは、

『ALTDEUS:Beyond Chronos(アルトデウス:ビヨンドクロノス)』
『Kizuna AI – Touch the Beat!』
『Rez Infinite』
『スペースチャンネル5 VR あらかた ダンシングショー』
『リトルウィッチアカデミアVR ほうき星に願いを』
『パズルボブル』

 などなど。さらに、人気の『Beat Saber』は、Oculus Quest 2の発売と軌を一にして最大7人でマルチプレイが楽しめるアップデートが施されるとのことで、Oculus Quest 2に合わせてVRコンテンツもにぎやかなことになりそうだ。なお、新規タイトルは順次配信されていくとのことだ。

キズナアイ初のVRリズムゲーム『Kizuna AI – Touch the Beat!』が10月13日にOculus向けにリリース決定。VR空間ならではの体験が楽しめる
https://www.famitsu.com/news/202009/14205717.html

 また、Facebook Connectでは、ユービーアイソフトのRed Storm Entertainmentより、『アサシンクリード』と『スプリンターセル』のVRコンテンツが開発中であることがサプライス発表された。どのようなゲームになるのか、期待が集まるところだ。

 “ゲーマーに向けたVRデバイス”として訴求するOculus Quest 2だが、もちろんゲーム以外のコンテンツも充実している。要望が高いのが運動系のコンテンツ。とくにOculus Questだと手と頭の位置が測定できるので、運動ソフトにはすごく向いているようだ。Oculus Quest 2では、フィットネス用のゲームも配信。昨今の巣ごもり需要にも応えてくれるようだ。

 「最後に話さざるを得ないのが……」と、プルエット氏が言及したのがソーシャルVRアプリ。ことに、期待が集まるのは、昨年のOculus Connect 6で発表された新しいバーチャルワールド『Horizon』のβ版が、Oculus Quest 2に合わせてプレイ可能になること。「『Horizon』は単なるバーチャルワールドではなくて、自分の世界を作れて友だちを呼べるんです。もちろん、友だちが作った世界にも行けます。簡単なゲームなら作れますし、いわゆるUGCとして、ユーザーが作ったゲームをみんなと楽しめるんです」となかなかに楽しそうだ。

 プルエット氏のあとでプレゼンをしてくれたのは、Facebook Reality Labs 日本マーケティングリードの上田俊輔氏。「日本は米国に次ぐ市場で、戦略的にも重要だと認識しています」と前置きした上田氏は、その理由を“ゲームとしてのマーケットサイズが大きい”、“ゲームやアニメなど、すぐれたコンテンツを制作する優秀なクリエイターが多い”と分析、日本専属のマーケットチームを増強して、Oculus Quest 2の訴求に努めていくとした。

 量販店などでOculus Quest 2を店頭販売をすることに対しては、「VRデバイスは、体験してもらってそのよさがわかるものなので、店頭で手にとって体験してもらうだけでも大きな違いがあります。それだけ“伝えたいコンテンツ”が身近になるんです」と手応えを見せる。

 なお、Oculus Quest 2の宣伝素材は世界共通だが、日本だけは独自のクリエイティブを展開することが許されているという。「日本だけなので、本気で望みます」と上田氏は意気込みを語った。

Oculus Quest 2 技術スペック

ヘッドセット
商品寸法: 191.5 mm x 102 mm x 142.5 mm(折りたたまれているストラップ)、191.5 mm x 102 mm x 295.5 mm(ストラップが開いている状態)
商品重量: 503g
トラッキング: 内蔵のOculus Insightテクノロジーにより、6自由度のヘッドとハンドトラッキングをサポート。
容量: 64GBまたは256GB
ディスプレイパネル: 高速スイッチLCD
ディスプレイ解像度: 眼あたり1832×1920
ディスプレイリフレッシュ: ローンチで72Hz;90Hzのサポートも今後対応
SoC:Qualcomm Snapdragon XR2 プラットフォーム
オーディオ: 内蔵スピーカーとマイク:3.5 mmヘッドフォンにも対応
RAM: 6GB
バッテリー待機時間: Quest 2で使用するコンテンツの種類に応じて、約2~3時間。ゲームの場合は約2時間、動画視聴の場合は約3時間。ヘッドセットのバッテリー残量は、Oculus Appの設定またはOculus Home経由のVRでつねに確認できる。
充電時間: 付属のUSB-C電源アダプタを使用すると、Quest 2は約2.5時間でフルに充電される。
IPD: IPDは58、63、68 mmの3つの設定で調整可能。
プレイスペース: StationaryまたはRoomscaleがサポート。 Roomscaleでのプレイには、約 2 メートル×約 2 メートル以上のスペース確保をお勧め。Stationary でのプレイは、座った状態でも立った状態でも、直径約 1.2 メートルのスペースを確保することをお勧め。プレイスペースの上にも障害物(頭上のランプや天井の扇風機など)がないか注意のこと。

コントローラ
サイズ:9 x 12cm(コントローラごと、トラッキングリングを含む)
重量: 126g(コントローラごと、バッテリーなし)
単3電池2個必須(同梱:コントローラごとに1)

アクセサリー
Oculus Linkケーブル(¥9,800): 互換性のあるゲーム用PCをOculus QuestまたはQuest 2ヘッドセットに接続する高速光ファイバケーブル(5 m USB 3 Type-C)であるOculus Linkを使用して、PC VRライブラリにアクセスできる。軽量で柔軟性に富んだ設計により、アクション満載のOculus Riftライブラリから幅広いゲームを楽しむことができる。
Quest 2携帯用ケース(¥6,100): 携帯&収納。この軽量ケースは、外出先でも自宅でもしっかりとQuest 2を保護する。パッド入りの内部は、Eliteストラップまたはバッテリー付きのEliteストラップ、2つのTouchコントローラー、充電ケーブル、電源アダプターを備えたQuest 2ヘッドセットにフィットする。
Quest 2 Eliteストラップ(¥6,200): このストラップは、フィットホイールを素早くひねることでサポート力が高まるよう設計されている。バランスが向上し、人間工学が改善されたことで、VRで何が起きても安心。
Quest 2 Eliteストラップ バッテリーおよび携帯用ケース付き(¥16,000): 快適さとプレイ時間を強化して、ゲームをもっと長く楽しめる。このストラップは人間工学に基づいて設計されており、フィットホイールを素早くねじりながらサポートを強化する。内蔵バッテリーはよりたくさんの電力が蓄電可能で、最初のステップから最後のステップまで集中力を維持できる。
Quest 2フィットパック(¥4,800): このキットには、一対の遮光ブロッカーと、幅の広いまたは幅の狭い顔の形状を実現するふたつの交換可能なフェイシャルインターフェイスが含まれている。

※金額は全て税抜き価格

キズナアイ初のVRリズムゲーム『Kizuna AI – Touch the Beat!』が10月13日にOculus向けにリリース決定。VR空間ならではの体験が楽しめる
https://www.famitsu.com/news/202009/14205717.html
【リトアカ】VRゲーム『リトルウィッチアカデミア VR ほうき星に願いを』がOculus Quest向けに10月13日発売決定。最新PVも公開!
https://www.famitsu.com/news/202008/12203849.html
Oculus製品のログインにFacebookアカウントが必須に。Oculusアカウントのサポートは2023年1月1日に終了
https://www.famitsu.com/news/202008/19204241.html

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