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流行機能全搭載で2in1としてスキが見当たらない。フルモデルチェンジの「ThinkPad X1 Yoga Gen 6」(Impress Watch)

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 価格は21万4,324円からとやや高めだが、14型2in1の完成形ともいえる本製品のレビューをお届けしよう。

記事目次

■製品概要 : M.2 SSDはPCIe 3.0、PCIe 4.0接続の2種類を用意
■外観チェック : 佇まいは継承しつつ新世代のマシンと実感できるデザイン
■使い勝手検証 : 豊富なセキュリティ関連装備は安心感が高い
■AV品質チェック : 覗き見防止機能は有効だが複数人での利用には不向き
■ベンチマーク : CPUのピークパワーを引き出し高スコアを記録
■まとめ : 流行りの機能を全搭載して2in1としてスキが見当たらない

■ M.2 SSDはPCIe 3.0、PCIe 4.0接続の2種類を用意

 ThinkPad X1 Yoga Gen 6の標準構成モデルとしてはOS、CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、カメラの異なる4モデルがラインナップされている。

・ThinkPad X1 Yoga:パフォーマンス
Windows 10 Home/Core i5-1135G7/メモリ8GB/256GB(PCIe 3.0)/WUXGA/720p HDカメラ
・ThinkPad X1 Yoga:プレミアム
Windows 10 Home/Core i7-1165G7/メモリ16GB/512GB(PCIe 4.0)/WUXGA/IR&720p HDカメラ
・ThinkPad X1 Yoga:プレミアム WQUXGA搭載
Windows 10 Home/Core i7-1185G7/メモリ32GB/1TB (PCIe 4.0)/WQUXGA/IR&720p HDカメラ
・ThinkPad X1 Yoga:パフォーマンス(Pro OS選択可能)
Windows 10 Pro/Core i5-1135G7/メモリ16GB/256GB(PCIe 3.0)/WUXGA/IR&720p HDカメラ

 なおCPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、カメラ、「Human Presence Detection(HPD)」機能、WWAN、NFC、キーボード、ACアダプタは下記から選択できる。HPDはユーザーの動きを検知して、自動的に画面オフ/ロック解除してくれる機能。「Think Privacy Guard」は液晶内の配光角を制御して視野角を変化させて覗き見を防止する機能だ。

 2021年モデルを購入するにあたり留意しておきたいのがストレージの種類。256GBはPCIe 3.0接続、512GB/1TB/2TBはPCIe 4.0接続のM.2 SSDを採用している。容量だけでなく、読み書き速度も異なる点に注意しておこう。この他の細かな仕様については下記を参照してほしい。

■ 佇まいは継承しつつ新世代のマシンと実感できるデザイン

 本製品のボディはアルミニウム削り出し。本体サイズは約314.4×223×14.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.399kg。前モデルのGen 5はそれぞれ約323×218×15.5mm(同)/約1.36kgだったので、わずかに重量は増えたものの体積は従来比約96%と小さくなっている。

 インターフェイスは、Thunderbolt 4(USB4)×2、USB 3.0×2(うち1基がPowered USB対応)、HDMI、3.5mmコンボジャックを搭載。また右側面奥にはセキュリティキーホールを用意する。

 Gen 5からGen 6における外観上の大きな違いは、①画面比率が16:9から16:10に変更されたこと、②ディスプレイが狭額縁化されたこと、③スピーカーがキーボード左右に内蔵されたこと、④指紋認証センサーが電源ボタン一体型になったこと、⑤排気口が右側面から背面に移動したこと、⑥独自端子の「イーサネット拡張コネクター2」が廃止されたことなどが挙げられる。

 ThinkPadならではの佇まいを継承しつつ、パッと見て新しい世代のマシンと実感できるデザインに仕上げられている。

■ 豊富なセキュリティ関連装備は安心感が高い

 キーボードのキーピッチはX方向、Y方向ともに19.05mm、キーストロークは1.5mm、文字キー(Fキー)の押圧力は0.49N。本体の厚さはGen 5が15.5mmのところ、Gen 6は14.9mmに薄型化されており、それにともないキーストロークが浅くなったと思われるが、個人的にはGen 6のキーボードのフィーリング自体は好ましく感じた。打鍵音もこれまでのThinkPadシリーズと同様に低めに抑えられている。

 ただし、1つ注意喚起しておきたいのがキーの配列。本体の幅が狭くなり、またキーボード左右にステレオスピーカーを内蔵しているため、「-」、「@」、「:」キーから右のキーの幅が狭められている。記号キーが狭いノートPCは珍しくないが、Gen 5以前を愛用していた方は似た配列のキーボードを試し打ちしたほうがいい。

 スタイラスペン「ThinkPad Pen Pro」の書き味もよかった。本体内に収納するためペン軸が細いが、筆者は手帳用のボールペンやGalaxy Noteシリーズの「Sペン」に慣れているので、特に違和感はなかった。軟らかいペン先のヌルっとした摩擦感も好みだ。ただしイラストなどを描きたいのなら、一般的なペンと同程度の太さの「Lenovo Active Pen 2」や「Lenovo Pen Pro」などを別途用意しよう。

 本製品で特に注力されたのがセキュリティ関連装備。電源オフ状態からワンプッシュでWindows 10にログインできる指紋認証センサー一体型電源ボタンは標準搭載となる。

 そして、プライバシーシャッター付きのIR&720p HDカメラ、ユーザーの動きを検知して、自動的に画面オフ/ロック解除してくれるHPD、液晶内の配光角を制御して視野角を変化させ、覗き見を防止するThink Privacy Guardなどを選択可能だ。特にHPDは画面オフ/ロック解除をまったく意識せずに利用できるので、ものぐさな筆者は非常に気に入った。

■ 覗き見防止機能は有効だが複数人での利用には不向き

 今回借用したThinkPad X1 Yoga Gen 6には、14型WUXGA IPS液晶(162ppi、16:10、500cd/平方m、sRGBカバー率100%、反射防止、Think Privacy Guard搭載)ディスプレイが搭載されていた。

 カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で計測したところ、sRGBカバー率は99.4%、Adobe RGBカバー率は75.3%、DCI-P3カバー率は77.5%という値が出た。仕様通りの色域を備えていることは間違いない。

 1つ気になったのがThink Privacy Guardの特性。たしかにFn+Dキーを押してオンにすると、斜め横からはほとんど画面が見えなくなるが、元々の視野角も結構狭い。複数人で画面を見ながら作業することがあるのなら、Think Privacy Guard非搭載のディスプレイを選ぶことを強くおすすめする。

 一方、サウンド面については大きく進化を遂げている。Dolby Atmos対応のステレオスピーカー自体は従来モデルから搭載されていたが、キーボード奥からキーボード左右に位置が変更されており、ステレオ感が強くなったと思う。またスピーカー自体のサイズも変更されたのか、ボリュームも大きい。ミュージックビデオ、映画鑑賞に十分活用できるサウンド品質だ。

■ CPUのピークパワーを引き出し高スコアを記録

 最後に性能をチェックしてみよう。今回はCore i5-1145G7/メモリ16GB/256GB PCIe 3.0 SSD/14型WUXGAという仕様のマシンを借用した。実施したベンチマークは下記の9本だ。

・総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2508」
・3Dベンチマーク「3DMark v2.17.7137」
・CPUベンチマーク「Cinebench R23.200」
・CPUベンチマーク「Cinebench R20.060」
・CPUベンチマーク「Cinebench R15.0」
・3Dゲームベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒の反逆者 ベンチマーク」
・SSDを「CrystalDiskMark 8.0.1」で計測

 比較対象として、同じ世代の上位CPUである「Core i7-1165G7」を搭載する「dynabook V8」、「ZenBook 13 UX325EA」のスコアを転載した。なお、それぞれの機種でベンチマークを計測したさいのOS、ベンチマークソフトのバージョンが異なるので、あくまでも結果は参考として捉えてほしい。下記が検証機の仕様とその結果だ。

 まずCPUベンチマークのCinebench R23、R20の「CPU(Multi Core)」では、下位CPUであるCore i5-1145G7を搭載するThinkPad X1 Yoga Gen 6のほうが、わずかではあるがCore i7-1165G7を搭載するdynabook V8、ZenBook 13 UX325EAを上回るスコアを記録した。ThinkPad X1 Yoga Gen 6がCPUの性能を最大限に引き出していることは間違いない。

 一方、3DMark、ファイナルファンタジーXIVなどではThinkPad X1 Yoga Gen 6のほうがスコアは奮わなかった。同じ内蔵GPUのIntel Iris Xe Graphicsを搭載しているが、実行ユニットがCore i5-1145G7は80個、Core i7-1165G7は96個と異なる。この差がグラフィックス性能として表れた可能性が高い。

 バッテリベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」はディスプレイ輝度50%で実行したところ、11時間45分という結果になった。57Whのバッテリを搭載しているだけに、モバイル用途に十分な実駆動時間を備えていると言える。

■ 流行りの機能を全搭載して2in1としてスキが見当たらない

 約1.399kgと最近のクラムシェル型ノートPCと比較すると少々重いのは確かだ。しかし、ThinkPad X1 Yoga Gen 6はディスプレイの画面比率を変更する大規模なフルモデルチェンジを実施した。

 さらに、セキュリティ関連機能を充実させ、5Gにも対応し、そしてもちろんシリーズならではの極上フィーリングの入力デバイスを継承している。流行りの機能を全搭載して2in1としてスキが見当たらない。しつこいようだがちょっとお高めではあるものの、妥協を許さない仕事の道具を求めている方に自信を持ってすすめられる1台だ。

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